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293: モントゴメリー :2021/05/24(月) 20 11 53 HOST 116-64-111-22.rev.home.ne.jp FFR狂想曲 (艦娘)リシュリューが(戦艦)リシュリューの艦長をあやしている頃—— フランス連邦共和国(以下、FFR)がどうなっていたかというと…… パリの街は大歓声に湧きかえっていた。 パリだけではない。 マルセイユが、リヨンが、ツゥーロンが、シェルブールが、Hexagone(六角形=FFRヨーロッパ州)に属する全ての街から歓声が上がっていた。 無論、その光景はダカールを始めとするアフリカ州やエスト=デ=パリを中心とするエストシナ植民地でも同様であった。 政府からの正式発表はなされていないが、サセボに派遣されていたFFR国営放送の記者によりその報せは国民に知れ渡っていた。 記者たちのカメラははっきりと捉えていたのだ。 港の臨時ゲートを通過するFFR標準軍用車両と、その後部座席に乗るリシュリューの姿を。 ——Notre Commandant(我らが指揮官)ご帰還!! その報を聞き、喜ばないフランス人など存在しないのだ。 マルセイユの市長は市民たちにシャンパンやジュースを振舞った。 「提督」の生誕の地にして霊廟を祀る都市であるモンペリエや、「元帥」の業績の出発点であるヴェルダンでは 市長自らがワインを捧げ、我らが指揮官を遣わしてくれたことを両名に感謝した。 ツゥーロンやシェルブールでは、市長が独断でリシュリューを讃える彫像を製作を命じた。 「歓喜」はもはや「狂乱」と言ってよい様相を呈して来た。 FFR各地の軍駐屯地や連絡所ではそれが顕著であった。 下は10歳に満たぬ幼児から上は70を超える老人まで、自分の足で歩ける全てのフランス人がそこに集結したかのような有様である。 彼らは一様に、現役復帰または早期志願を求めて集まっていたのである。 理由はもちろん、「『我らが指揮官』リシュリュー救援」のためである。 彼らは、リシュリューが姿を現さないのは日本人に捕らわれているからだと考えたのである。 これは一種の精神的防御反応であった。 我らが女神に見捨てられたと考えるより、我らが女神が敵に捕らわれていると考える方が精神衛生上マシであったのだ。 ならばこそ、リシュリュー救援のために馳せ参じようと行動したのである。 そこに、『我らが指揮官』ご帰還の報が入る。 そこから先は狂喜乱舞である。 皆、隣にいる見知らぬ者たちとこの喜びを分かち合った。 老人は幼子を抱きかかえ、若い男女は抱擁を交わす。 皆が皆、涙を流しながら心からの歓喜を表現していた。 294: モントゴメリー :2021/05/24(月) 20 13 02 HOST 116-64-111-22.rev.home.ne.jp ——パリ7区サン=ドミニク通り14番地「ブリエンヌ館」 国防省が置かれているこの建物の中央指令室では、国防参謀総長たるアナイス・ベルナルドが4つのコーヒーカップを用意しcafé royalを手ずから作っていた。 1つは「元帥」に、1つは「提督」に、そしてもちろん1つは「我らが指揮官」に捧げるためだ。 アナイスは3つのカップを指令室に掲げているそれぞれの写真の前に置くと、最後のカップを右手に持ち献杯をした。 その光景を見ていた部下たちも感動の涙を流しながら写真に向かい敬礼する。 ——嗚呼、「反抗期(命名者:大統領)」と呼ばれその信仰心に疑問を持たれていた彼女も、やはりフランス人であったのだな—— …だがしかし、後々冷静になって考えてみると部下たちの脳裏に疑問が浮かんだ。 何故「我らが指揮官」たちに捧げる供物が、ワインやシャンパンではなくcafé royalであったのか? そもそも、何故勤務時間中にcafé royalを作れる材料(コーヒー・角砂糖・『ブランデー』)と道具(ロワイヤルスプーン)を持ち歩いていたのか?? ……自分が飲みたかっただけではないか?それも、勤務時間中に堂々と。 そんな部下たちの思惑などつゆ知らぬ当人は、自分が作ったcafé royalの味に満足しつつ2杯目を飲む大義名分を思案していた。 そこに、指令室の扉を開けて報告書を持った尉官が入ってきた。 「参謀総長、通信部より報告いたします。戦艦リシュリューより発せられていた暗号通信ですが、あと一時間ほどで解読が完了できます」 「ああ、そういえばリシュリュー艦長から解読を依頼されていたわね。忘れていたわ」 「…閣下。その…解読を続けてよろしいのでしょうか?」 中尉の階級章をつけた女性士官がアナイスに尋ねる。 「?別に中断する理由なんて無いでしょう」 「しかし…『我らが指揮官』の秘匿通信を解読するなど畏れ多いことです。『我らが指揮官』がご帰還なされた今となっては中断すべきかと愚考いたします」 中尉は、イタズラがバレるのを恐れる子供のような表情でアナイスに意見具申する。 アナイスはそれを見ると、人の悪い笑みを浮かべつつ返した。 「そうねぇ…。乙女の秘密を暴くなんてイケナイ事よねぇ。もし私がされたら、やった相手を地面に寝かせて足のつま先からじっくり丁寧に戦車の履帯で擂り潰してやるわ…」 中尉の顔は青ざめ、体が恐怖に震える。 「もしリシュリューがお怒りになったら、主砲に装填されてオセアンの下まで撃ち出されちゃうかもね~」 「⁉ そ、そんな…。そんな名誉な事こそ畏れ多いです!!」 「…ん?」 「『我らが指揮官』直々にオセアンの下へ転属させてもらえるなんて、我が一族末代まで誇りとできます!! 私自身も、先に『霧の向こう側』へ行った先輩たちに胸を張って自慢できます」 「…うん、そうね」 「あ…でも、『我らが指揮官』の剣を私の血肉で汚すなんてやっぱりできません。装填装置が故障してしまうかもしれませんし…。 ここは兵士の分をわきまえ、辞退いたします」 そう言った中尉の顔色は蒼から紅に、体の震えの原因は恐怖から歓喜へと入れ替わっていた。 「…私の方から話を振っておいてなんだけど、そんな未来は来ないから安心しなさい」 「えっ?」 「『我らが指揮官』は寛容なお方。きっとお許しになられるわ。 もしお許しになられなかったとしても、リシュリュー艦長や私たち上層部の命でお怒りを鎮めてもらうから貴官まで累が及ぶことはないわ」 「そう…ですか」 中尉は安心したような、残念なような表情で応えた。 「取り敢えずcaféでも飲んで落ち着きなさい。丁度、私もおかわりしようと思っていたからついでに作ってあげるわ」 「はい、頂きます!!」 …これが第4世代か。 マリーたちも大概だったけど、最近の若い子たちの信仰度合いにはもうおばさんはついて行けないわ。 (見た目20代の)40代であるアナイスがジェネレーションギャップを感じつつ、ちゃっかり2杯目を飲む口実を掴んだ時 (ちなみに、ご相伴にあずかった中尉は飲み終えた後に職務遂行困難となり医務室に放り込まれた) 新たな報告が上がってきた。 「参謀総長、エスト=デ=パリの大統領より電文です」 「うん?こっちに回して」 アナイスは通信紙を受け取る。なお、コーヒーカップは手放していない。 しかし、読み進めていくうちにアナイスはそのコーヒーカップを取り落としそうになった。 「……マリー、貴方…」 295: モントゴメリー :2021/05/24(月) 20 17 05 HOST 116-64-111-22.rev.home.ne.jp 本日はここまでといたします。 …8000字もいっぺんに投稿しても、みんな読む気を無くすでしょうから 上・中・下と3分割いたします。 ウィキ掲載は自由です。 いつも通り、635氏への感謝の意を(FFRの皆さんの分も含め)込めました。 あと、本篇の方でFFR因子をご活用いただいているご様子。 ご愛顧に感謝を込めまして、FFR成分おかわり入荷いたしましたw
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50 名前:モントゴメリー[] 投稿日:2023/08/16(水) 23 42 22 ID 116-64-135-196.rev.home.ne.jp [14/107] MAS50 mode Citoyen テキサス共和国のM36A1狙撃銃の成功を後ろから眺めていたフランス連邦共和国(FFR)が試作した小銃。 MAS50bis小銃のボルトを“ストレート・プル”方式に変更したものである。 まず、ストレート・プル方式とはボルトハンドルをそのまま後方に引き、また前方に戻すことで開放・排莢・装填・閉鎖の全ての動作が成立するボルト・アクション方式である。 従来の回転式ボルト・アクションと比較して動作時間が短くなり、発射速度が向上する利点がある。 そのような利点があるのに、何故発射速度にあれほどこだわるFFRがこれまで採用してこなかったのか? それは、ストレート・プル方式の欠点に由来する。 まず一つ目に「信頼性が低い」というのがある。 従来のボルトは人間の手で直接回転運動を与えていたが、ストレート・プル方式は直線運動を機械的構造で回転運動に変換しなければならない。 当然、部品点数は増え機構は複雑になる。 訓練場でならばともかく、劣悪な環境の戦場でかつ連続で射撃すると破損や動作不良の発生確率が無視できない高さとなってしまう。 いくら早く装填できても、撃てなければ意味はない。 二つ目は「整備性が悪い」という点だ。 これも一つ目と関連するが、部品点数が増えれば分解清掃の手間が増えてしまう。 三つ目は「高コスト」である。 やっぱり一つ目が原因であるが、機構が複雑となれば製造単価が上がるのは必然である。 これではボルト・アクション式小銃を採用した意味がなくなってしまう。 上記の如き欠点を考慮した結果、FFRは開闢以来ボルト・アクション小銃でかつ発射速度を重視しつつもストレート・プル方式を採用してこなかったのである。 しかし、テキサス共和国がM36A1狙撃銃でストレート・プル方式を採用したことでその歩みを再考しようとする流れが生まれた。 狙撃銃という発射回数が少ない銃器とは言え、実戦での使用に耐え得る信頼性を証明したストレート・プル方式ライフルが誕生したのである。 もしかしたら、我々の要求に応えられる小銃も開発できるかもしれない。 そう考えたFFR陸軍では、M36A1狙撃銃の設計に協力したサン=テティエンヌ造兵廠に対し、MAS50bisを基にした試作銃の製造を指示したのである。 51 名前:モントゴメリー[] 投稿日:2023/08/16(水) 23 43 26 ID 116-64-135-196.rev.home.ne.jp [15/107] 試作銃は程なく完成し、試験に供された。 結果………「採用するに及ばず」という評価が下されたであった。 確かに発射速度は向上した。 されど、それも1割前後と期待したほどではなく、上記の欠点2、3を鑑みれば採用するほどのメリットとはならないのだ。 そもそも、MAS50系列の小銃はMAS40の頃よりボルト閉鎖機構はロッキングラグをボルトフェイス側ではなくボルト本体の後方に配置する方式を採用している。 これは薬室側にラグの噛合部を切るモーゼル系と比較して薬室内にボルトが入り込む設計ではないためボルトの移動距離も短く、さらに回転角も少ないためより速射性がある構造となっている。 つまり、元々MAS50系列のボルトは速射を考慮した設計なのでストレート・プル方式との差異があまりないのである。 その上で、信頼性や各種コスト面でも上であるならば、変更する意味はなかった。 しかし、開発してしまったからには投資を回収したいと考えたサン=テティエンヌ造兵廠は、これを民間市場へと持ち出した。 FFRの国民は、その全員が生まれ出た瞬間から霧の向こうへ転属するまで「我らが指揮官」隷下の兵士にして戦争資源である。 なので、正規軍であらずとも最低限(FFR基準)の軍事教練は義務教育で履修しているし、社会人となっても継続している。 とは言え、時間的・物理的制約から当然ながらその練度は正規軍所属の者から見ると低い。 そんな彼らから見たら、この機構は十分に魅力的であった。 ボルト部分だけ購入すれば既存のMAS50系列の小銃に適合できる設計なので、発売以降順調に売り上げを伸ばしている。 この様な経緯により、このストレート・プル方式のMAS50系列のことを “MAS50 mode C(Citoyen=市民)” と呼称するようになった。 52 名前:モントゴメリー[sage] 投稿日:2023/08/16(水) 23 43 58 ID 116-64-135-196.rev.home.ne.jp [16/107] 以上です。 ウィキ掲載は自由です。 彼らと色々話しましたが、やっぱりストレート・プル方式は不採用ってことで。 ですが民間分野では需要がありました。
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646: モントゴメリー :2021/04/07(水) 23 41 28 HOST 116-64-111-22.rev.home.ne.jp FFR社会の情景、余談 ——リシュリュー刀—— これまでも度々言及してきたが、フランス連邦共和国(以下、FFR)では「艦艇」という存在に神性を見出している。 これ自体は(日蘭)世界では一般的なことではある。しかし、FFRのそれは力の入れ様が違う。 FFRでは、小型ミサイル艇であっても退役する際は必ず「退役式」を催す。 大統領が臨席し、司祭が儀式を執り行い、国民たちの歓声に送られながらトリコロールを仰いだ黒鉄の乙女たちはオセアンの下に移籍するのだ。 さて、彼女たちの躰を構成していた資材はどうなるか? もちろん再利用されるが、そちらに関してもFFRは独創的である。 (一番多い利用先は新しい艦船や民間船舶の原材料であるのは世界共通だからここでは置いておく) 多くは建造物の骨組みなどに活用されるが、その建造物の用途は学校や図書館などの教育関連施設、病院などの公共建築物もしくは政府関連施設に限定される。 これはいわゆる「魔除け」の効果を企図したものであり、特に前者は子供たちの未来を守護することを願うものである。 この「艦艇の構成物=魔除けの聖遺物」という思考はFFR国民普遍のものであり、多くの国民が個人的な「御守り」を所持している。 鋼材を再利用したナイフや包丁を料理人はもちろん、庶民の主婦たちも多くが所持している。 あるいはペンダントなどに加工して常に所持している者もいる。 面白い例として、大統領が信を置くとあるFFR女性将官などはスキットルにして勤務時間中も懐中に忍ばせているという。 そういった再利用品の中で最も神聖とされるのが「リシュリュー刀」である。 名前からも解るように、「美魔女化改装」で解体された旧船体を加工して作られたサーベルである。 これを所持する事はFFR国民にとって最大級の栄誉である。 所持出来る者は士官学校主席卒業者や師団長に親補された者、あるいは戦場で多大なる功績を収めた者たちである。 軍人だけでなく、国家に多大なる貢献を果たした学者や技術者などの民間人でも受領は可能だ。 また、大統領に任命された者にもFFR国軍最高司令官「代行」の権力を示すものとして与えられる。 なお、現大統領はそのリシュリュー刀を最多数所持者としても有名である。 647: モントゴメリー :2021/04/07(水) 23 41 58 HOST 116-64-111-22.rev.home.ne.jp 以上です。 ウィキ掲載は自由です。 陣龍氏から突然のダイレクトアタックに対して、何らかの報復措置を実施しなければならないと思いました。 しかし、私の執筆スピードでは即時報復は不可能。また、スレ全体の空気が重くなってましたので「何でもいいから作ろう」と思い立ちましたが本作です。 今後、リシュリュー刀を始めとするFFRの「御守り」や「結界」が活躍するのはネタスレの方でしょうね。 (というか、あっちの話組み立てているときに思いついた) ……これらが活躍するシーンが書けるのが、いつになるかわかりませんが。
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347: 635 :2022/03/20(日) 15 36 43 HOST 119-171-250-56.rev.home.ne.jp 日蘭世界 FFR支援ネタ ソミュアCP.1バリエーション ソミュアCP.1、色々と条約なんやら輸送上の理由やらで生まれたこのTankette(豆戦車)である。 使って見れば旨い(使い勝手)、安い(製造、運用コスト)、速い(戦略、戦術機動性)という三拍子揃った名豆戦車であった。 その侮れない火力は対ドラム缶に留まらず歩兵支援から対軽装甲車両、開けた土地での戦闘は苦手ながらその小ささと軽量さで市街戦から山岳戦までこなし、 戦略機動性はFFR標準の中型輸送ヘリならば一機吊り下げて、ティルトローター機ならば中に二両搭載し空輸可能という破格のものであった。 故に同サイズで様々な車両が求められるのも世の常というもの。 FFRは世界各地に領土を持ち戦略機動性の持つ車両が求められ、 小型軽量で使い勝手の良い車両を求める声は大きく生産元のソミュア社でも多数のバリエーションが生まれることとなる。 正しくFFRの軍馬である。 以下バリエーションを示す 対空機関砲型 従来搭載されているガンモーターに代わりFFR標準の2cm機関砲弾を使う単装対空機関砲をRWS形式で搭載したタイプ。 2cm機関砲の砲薬搭載量を増加させる為に後部多銃身機銃は撤去、機関砲の砲身長を稼ぐために後部多銃身機銃跡に機関砲は搭載されている。 弾幕を貼れ、2cm砲徹甲弾はドラム缶の正面装甲を突破可能なことから火力支援車両としも運用されている。 対空ミサイル型、対空レーダー型 対空機関砲や多銃身機銃では届かない高度の航空機に対応し多層防空網を形成する為に対空ミサイル及び対空レーダーをそれぞれ搭載した車両。 必ず二台一組で運用され、対空機関砲車両とも連接することで多層防空網を形成可能。 レーダー車両はデータリンクにより各種地対空ミサイルを誘導する部隊の空の目ともなる。 ガンモーターは撤去されている。 対戦車駆逐型 歩兵では携行不可能な大型対戦車ミサイルを搭載したタイプ。 緊急展開部隊では貴重な対機甲戦力。 これもガンモーターは(ry 偵察型 ガンモーター部を光学電子等偵察機材に交換したタイプ。 他にNBCセンサーを搭載したNBC偵察車仕様も存在する。 輸送・トラクター型 多銃身機銃を前方へ移動、後方を荷台や荷室にしたタイプ。 流石にこのサイズで装甲兵員輸送車は無理だったので兵士の輸送にはこのタイプの荷台型が使われる他、重迫や軽榴弾砲の牽引にも使われる輸送特化仕様。 緊急展開部隊では貴重な支援火力運用車両であり、その輸送力から緊急展開部隊以外にも民間仕様が存在。 消防車やら局地探査車両やらと色んな所で良く見られ災害派遣などにも数多く参加している。 戦場救急車型 戦時国際法に基づき武装は撤去され赤十字章が側面に施され、後方荷室は担架と怪我人を収容する為に他の仕様よりも拡大されている。 軍用車両として与圧され対NBC防御もあることから上記輸送・トラクター型の武装撤去したものと共にFFR災害救助組織でも運用されている他、 1960年代に多発した大災害を機に成立した多国籍国際救助組織においてもFFRが提供した軍事機密等引っこ抜いた仕様が運用されている。 大災害があれば世界どこでも真っ先に駆けつけるFFRが誇る守護天使である。 349: 635 :2022/03/20(日) 15 40 53 HOST 119-171-250-56.rev.home.ne.jp 以上になります。転載はご自由にどうぞ。
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810:635:2023/01/01(日) 18 27 30 HOST 119-171-248-234.rev.home.ne.jp 日蘭世界 世界観考察ネタ 死に祝福された國・フランス連邦共和国~FFRの死生観~ FFRという国家は極めて特異な国家である。主神や宗教がということではなくその死生観が、である。 FFRという国家、国民はFFRの主神リシュリューの導きの下で正しく生きる、それが彼らFFR国民の人生である。 そして正しく死ぬことで死の国の主祭神であるオセアンの下へと渡るそれが彼らの現世の人としての最後である。 それが彼らの死生観、死というものがひどく身近なのだFFRという国は。 それはその年を締めくくる行事として毎年の末、大晦日にその年の全てのFFR国民の死者をオセアンの下へと送る転属者送別式があることからも良く分かる。 しかしながらそれは死に魅入られている訳ではない、寧ろ死に祝福されているのだ。 FFR神話において死後の世界、魂となった死者は他国の神話の様に存在するがFFR全国民はその存在を事実として信じている。 それは彼らにとって揺るぎなき現実があるからだ。 後に死の女神となる戦艦オセアンが座礁し刀折れ矢尽きてなおそれでもなおその砲をエスト・デ・パリに向け続け、 エストシナ奪還の報と全作戦終了を告げられるまでその場を離れることを拒んだこと、 加え解体された後もエストシナを守る様に度々現世に姿を現すことからも死後の存在の事実を補強していた。 しかしFFR神話において死後の世界、彼らの言う所の霧の向こうは仏教の極楽浄土やキリスト教における天国の様な幸福に満ちた場ではない。 主神(リシュリュー)の指揮下を離れたFFR国民は死の女神(オセアン)の指揮下へと入る。 即ちFFR国民は現世でも戦い、死後も戦い続ける。 彼らの死後の世界とはFFRと変わらぬ日常、常在戦場である。 斯様な死後を想像する様になった理由はやはり先の大戦の影響であろう。 先の大戦においてフランスのキリスト教非白人国家に負けたことからその威光を喪失、 また脱走した支那植民地現地人兵士の蛮行によりこの世の地獄が幾つか生まれたこともその理由であろう。 天国は無く現世が地獄ならば死後は如何にや?故にフランス人達は死後というものを恐れた。 故に地獄ではない死後というものを求めその証となるものを欲した。 その時に存在したのが死者と共にある艦(ふね)、戦艦オセアンである。オセアンの存在はある種救いであった。 死後もオセアンに乗り生前と同じ様にフランスという国を守ろうとする兵士達、そこから推察されるのはただ一つ。 死後も生前と同じ様にある、フランス人はそう考え信じた。 そこからだろう当時芽生えつつあったリシュリュー信仰に同調するようにオセアンへの信仰が芽生えたのは。 リシュリューの現世で生み出し続ける伝説の影、FFRのそこかしこの影にあるオセアンもまた死の国の伝説となっていったのだ。 リシュリューと同じ戦艦であり、生…現世のリシュリューと対極の様に死と共にあるオセアン。 オセアンを信奉すれば死後も生前と同じ状態にあれると考えるのはある種当然であった。 そして支那植民地の戦闘や客船イル・ド・フランスを守り抜いた者達の転属。 国家として成熟する過程で国力に勝り終末兵器を保有するOCUに対する恐怖から国民皆兵へと走ったFFR、 その国においてオセアンへの信仰は死した後にオセアンの指揮下へ入るという死生観として完成した。 また結果的にであるがこれによりジョルジュ=ビドー初代FFR大統領が基礎を築き上げてしまったリシュリューの下で正しく生きること、 ビドーの遺言である『フランス人たる』ことで正しく死ねオセアンの下へと転属出来るという現代FFRの人生観も完成した。 811:635:2023/01/01(日) 18 29 29 HOST 119-171-248-234.rev.home.ne.jp そして霧の向こうで転属していった者達はオセアンの指揮下で戦い続けるのであるが…実はFFR神話においてその辺は明文化されていない。 そもそもFFR神話は明確な経典というものは存在せず主に国民の想像や宗教学者らの推察によって形作られのが現在のFFR神話なのである。 故に地方や人により神話内容は千差万別であるがある程度の方向性は有している。 それは霧の向こうでは霧の向こうの更に向こうから来る悪意よりFFR、いや現世を守るために先達達や女神らが戦い続けているとされている話だ。 FFRや共和国時代の兵士や国民だけではない革命政府やブルボン朝、それ以前の者らもフランス人であるならばオセアンの指揮下に入り現世と霧の向こうの境界線を守り続けているという。 それは想像上の存在であるが畜生以下の存在、悪魔であり人を喰らう怪物であると幾つものFFR神話は言う。 ある者は外の世界からの侵略者ともある者は人の悪意の澱みとも言うがその原型、基礎は一つであると意見が一致していた。 死んだ支那の人間、人の形をした人非人共の成れの果てだ。見当違いの呪いを現世に抱き群れを成して現世に侵攻しようとしているのだという。 それを想像させたのはやはり支那植民地動乱やフランス本土での蛮行の影響が大きいだろう。 そしてその蛮行の際の国家という垣根を超え集い人間の尊厳を守ったという事実はFFR神話で人間の賛歌として歌われる。 故にその影響からか幾つかのFFR神話では霧の向こうでは他国の兵や戦艦陸奥ら異国の女神がFFRの女神と共闘する話も存在する。 FFR国民が生を謳歌しながら死を望むのは一人の兵士としてこの列に加わる為である。 人間としてあるために、後に続く者の為に彼らFFRの国民は死を望み、権利として死が存在する。 最後に結びとなるがFFRという国家は死に祝福されているのは間違いない。 しかしながらそれは生の為死、今を生きる者達の為の死であるのだ。 812:635:2023/01/01(日) 18 33 45 HOST 119-171-248-234.rev.home.ne.jp 以上投下完了。転載はご自由にどうぞ。 FFRの死生観でござんした。 FFRにとって死は喜びであり死後もその人物は戦い続ける。後に続く者達の為に。 故に彼らは死を恐れない人の尊厳を守る戦いに加わる為にオセアンの指揮下に加わるだけなのだから…死は永遠の別れではなくいつかまた会える彼らは考えています。 その日の為、胸を張り先達に会う為に彼らは今日も我らが指揮官の下で腕を磨き続けるのです。
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415: 635 :2021/12/13(月) 07 20 03 HOST 119-171-250-56.rev.home.ne.jp 日蘭世界 FFR支援ネタ イル・ド・フランス、その数奇な運命 後編 ノルマンディーの船体を衝撃が襲った。 漂流していた機雷がノルマンディーに触雷したと思われる爆発であった。 浸水が始まり傾く船体に悲鳴が響き渡る。通常であれば混乱でどうにもならず多くの犠牲者を出していただろう。 だが、この時の両船には乗員普通ではない者達がいた。提督達と共にゼーラントに行けなかった者達がいたのだ。 提督の遺言通り海軍の未来を守るべくせめて船乗りとしての腕を落とさぬようにとイル・ド・フランスとノルマンディーに乗り込んでいた。 彼らは提督に情けない姿は見せられぬと全員が行動を開始した。 船員達に指示を飛ばし自身らも船のダメージコントロールを行うと共にイル・ド・フランスへと女子供老人を優先し可能な限り移動させたのだ。 またノルマンディー周辺にいるフランス船舶に救援を要請した。 そして近海にいた多くのフランスの船が駆けつけた。海のルールは戦時下でもなければ助け合い互いが皆の為に皆が互いの為に動くのが暗黙のルールだからだ。 駆け付けた彼らの瞳に入ったのは傾きながらもなんとか低速での航行を維持し国民をフランスへと送り届けようとするノルマンディーの姿。 懸命なその姿に多くのフランス人達が胸を打たれ急ぎ救助活動を行った。それでも緩やかになれど傾き続けるノルマンディー。 駆け付けた全ての船が救命ボートに乗った、或いは海に落下した者達を救助活動を行った。 その最中、これで大型船が現れノルマンディーを牽引し波を掻き分けてくれれば良いのにと都合の良い夢想を誰もが思った。 しかしノルマンディーが、フランスの船が叫んだ国民を助けてという声は『彼女』に届かない筈がない。 国民と戦友(ノルマンディー)の危機に『彼女』が駆け付けない訳はなく、その声に応え『彼女』は姿を現した。 『こちら戦艦リシュリュー。ノルマンディー貴船の救助を開始する。』 全ての船から歓声が爆発した。 そしてリシュリューはノルマンディーを自身と縄で繋ぐと牽引を開始、先頭に立ち波を掻き分けノルマンディーの母港であるサン=ナゼールを目指した。 あそこのドックならばノルマンディーを収容し排水し安全を確保出来るからだ。 そして多くの船がもしもに備えノルマンディーを取り囲み同行した。 イル・ド・フランスやノルマンディー以外は小さな船しかいない、だけれどもそれは戦艦リシュリュー率いられ後に続く立派な艦隊であった。 その一隻の小さな漁船よりの手旗信号がノルマンディーに振られる。 だがその小さな漁船にノルマンディーの乗員たちは大いに励まされた。 『我ら貴船を護衛する。ゼーラントでリシュリューを守り抜いた彼女らの如く。』 サン=ナゼールにどうにかこうに辿り着いたノルマンディー、彼女から無事乗客全員を降ろすことが出来た。 まるで役目を終え力尽きつたかの様にゆっくりとノルマンディーは水の流入が増え船体が傾いた。そ の様子に血相を変えた乗員とドック関係者は急ぎどうにかドックに収容した。 しかし彼女はドックに入ると排水を待たずゆっくりと水底へと着底した。 その光景をただ呆然とイル・ド・フランスとリシュリューの乗員たちや船会社、ノルマンディーを建造した者達は見送った。 共に第二次大戦を生き延びた戦友であり相棒とも言えるイル・ド・フランス、 同じく大戦を生き抜いた数少ない同胞とも言える戦艦リシュリュー、そして生み出してくれた者達に見守られながら彼女は生まれた地で永遠の眠りについた。 激動の大戦を生き抜いた船、対してその最期は静かなものであった。 416: 635 :2021/12/13(月) 07 21 45 HOST 119-171-250-56.rev.home.ne.jp その後の調査で判明したことだがノルマンディーが触雷した場所より酸欠で死亡した複数の乗員の遺体が発見された。 しかもその場は内側より防水処置が綿密に成されていた。 即ち彼らは己の退路を断ってまで気密作業を行いノルマンディー自身をそしてその不沈伝説を最後まで守ったのだ。 それがその場で分かった時、調査に当っていた者達全員が乗員に敬意を抱いた。 これを出来る者がどれ程いることかと…。 なお復帰の可否も調査されたが爆発により被害は予想以上に大きくノルマンディーは修理不能と判断された。 彼女は己が生まれたサン=ナゼールの地で解体、その生涯を閉じることとなった。 そしてノルマンディーに接触爆破したものであるが…その後新たに機雷ではないことが判明した。 その爆発物の正体はイギリスが本土防衛戦時に使用が計画された沿岸防衛用ロケット推進式地雷の爆薬であった。 実験か実戦かで使用された同地雷の防水処置をした爆薬が何らかの原因で海に流出し漂いノルマンディーに接触、爆発したというのがことの真相であったようだ。 なおイギリスへのヘイトが更に溜まったのは言うまでもない。 フランス唯一の豪華客船イル・ド・フランスのその後であるが。 フランス、いやFFRが迎えた暗黒の三十年、一人ぼっちとなったイル・ド・フランスは客船として復帰しFFR各地を結ぶ本来の仕事に従事していた。 しかし暗黒の三十年の余波をイル・ド・フランスもまた避けることは出来なかった。 十分な改装資金や運営費もなくもなくかつてと違い質素な内装、低いサービスしか提供出来ず、 かつて彼女がアール・デコの内装を纏った大西洋航路のスターであった姿を想像することは出来なかった。 それでも大戦を生き抜き相棒を失った後も黙々と国家のため仕事をこなした。 ただ実直に仕事をこなしFFR各地の港に姿を現す彼女はFFR国民にとって模範であり国民が最も接する船であった。 苦しい時代でも彼女に乗って旅をすることがFFR国民にとってある種のステータスでもあった。 また、軍艦に非ずとも彼女はリシュリューらと共にあった。 事が起きればリシュリューやジャンヌ・ダルクらと共に各地に姿を現してはリシュリューらの後方支援を行った。 災害があれば国民たちを避難させ、紛争が起きれば兵士達を運んだ。 国の象徴として敬意と思慕を一身に受けるリシュリューとは違った意味で国民に愛され最も近い船だったのだ。 そんな中、暗黒の三十年も後もう少しで終わり迎えようかという頃、フランスという国を代表とする新たな豪華客船の話が上がった。 フランス唯一の豪華客船であるイル・ド・フランスが生まれてからほぼ半世紀であり客船としては老齢。 何度かの近代化へ経てはいるが各種設備や船体も老朽化しているからそろそろ引退し解体をということだ。 しかしそんな中一通の手紙がイル・ド・フランスを保有する船会社や政府に届く。 「イル・ド・フランスを引退させないで!!」 かつて海難事故に遭遇しイル・ド・フランスに救われたFFR国民の幼い少女からの手紙。 現実と同じくこの世界でも戦前から戦後までイル・ド・フランスは多くの人々を海で救った、それもFFRだけではない。 相手が大日本帝国だろうがオランダであろうが例え敵対するBCであろうが海難事故で助けを求められれば彼らを救い上げた。 彼女はいつしかFFRだけでなく世界中で『海のセント・バーナード』と呼ばれる様になり愛されていた。 その名を戴く彼女はFFRの誇りであった。その彼女がオセアンの指揮下へと入るというニュースが国民に広く知れ渡った。 FFRにおいては引退した船は霧の向こうでオセアンの指揮下に入る、この頃には既に国民に大きく浸透し始めていた概念である。 それは誉である。しかし、それでも国民に寄り添い続けた船がオセアンの下へ旅立つというのは一大事だった。 また、諸外国の救助された者達からも同様の嘆願書が届けられた。 この問題は議会にも上げられ喧々諤々の議論が連日の様に飛び交った。 リシュリューならば兎も角一隻の客船がこれ程の事態を引き起こし、ジョルジュ=ビドー大統領らFFR首脳部も頭が痛かった。 これがリシュリューであるならばどれ程の事態を引き起こすのかと。 そして連日の徹夜で頭がおかしくなっていたのか議会においてこれまた頭おかしい案が提案可決された。 『客船イル・ド・フランスの大規模再構築改装案』 417: 635 :2021/12/13(月) 07 23 29 HOST 119-171-250-56.rev.home.ne.jp 多分提案した人物の頭がおかしくなってたのだろう、可決した議員達も頭がおかしくなっていたのは想像に難くない。 一客船を国費まで投じて改装するのだ。 しかしながら頭おかしいと思われたこれを好機を見出した者達がいた、FFR政府・軍首脳部であった。 この時期、対BC、OCUを念頭にFFRの象徴である戦艦リシュリュー、その大規模改装の話が上がっていたからだ。 理由は言わずもがな忌まわしきアムステルダム条約が原因である。 やるならば徹底的にと、行きたい所であったが戦艦リシュリューは現在FFRの象徴である。失敗したでは済まされずどうしたものかと頭を悩ませた。 そこへこの船の話が上がったのだ。 イル・ド・フランスは全長241.1m、全幅35.9mという戦艦リシュリューにも負けない巨体。 戦艦リシュリューの改装のプロトタイプとするにはうってつけの存在だったのだ。 イル・ド・フランスの改装項目は多岐に渡るというかリシュリューの大改装及び後に誕生する原子力客船フランスのプロトタイプと言っても良い。 上部構造物はもとより船体の一部まで解体され彼女は竜骨の一部までも補強された。 さらに船体が延長され、最新の材料工学を用いた船体が構築されていった。 機関も最新のディーゼル・ガスタービンエンジン混載換装、船体の延長に合わせ速力も向上しリシュリューへの追随すら可能となった。 そして船を制御するシステムも国産の最新型が用いられた。 どれもこれも後の船に使われる技術ばかりであった。 内装はル・コルビュジエ始めフランスを代表する建築家、デザイナー、芸術家が動員され、内部の調度品も一品ものが国内で製造された。 しかしそれだけではない。 イル・ド・フランスに残され保管されていた戦前の調度品や内装、今は亡きノルマンディーから回収保管されていたものも用いられ、 FFRが連綿と続くフランス文化を継承していく決意が全面に押し出された。 かくして豪華客船イル・ド・フランスは再び蘇ることとなる。 イル・ド・フランスの改装終了いや『再』進水の日、ジョルジュ=ビドー初代FFR大統領始め政府軍関係者が出席し多くの国民が詰めかけた。 そして『彼女』の存在も忘れてはならない、戦艦リシュリュー。 今では少なくなってしまった先の大戦からの戦友始め多くの者達が再進水の日に駆け付けた。 式典が始まり戦艦リシュリューと客船イル・ド・フランスの船台の間には白い紐が結ばれていた。 その紐の先は斧が結ばれている。リシュリューが機関を始動しその巨体を動かし始めると紐が引かれ斧が振り降ろされ縄を切断する。 縄のに括り付けられたいるのはシャンペン、否シャンパーニュの瓶。 その瓶が叩きつけられ割れると紙吹雪が舞い、イル・ド・フランスの船体が滑り出し再び洋上へ踊り出た。 観客が歓声に湧く。 そして彼女は最も近くにいるのは戦艦リシュリュー、かつての大戦を生き延びた戦友。彼女ら互いに慶事を祝う信号を無線で光で手旗信号で送り合う。 軍艦と客船、FFRが誇る国家と文化の象徴が互いに向き合うその姿はまるで一枚の絵画、或いはパリのオペラ座の舞踏曲の様で。 そして始まったジョルジュ=ビドーFFR初代大統領の演説、その一節はFFRの教科書にも載った程だ。 『最早戦後ではない。』 この暫し後に戦艦リシュリューはドックに入り暫しの眠りつき、目覚めた時彼女は国民の前にNotre Commandant(我らが指揮官)という新たな姿を現すことになる。 それを以てFFRは戦後という暗黒の時代を終え、大規模経済成長という新たなベル・エポックを迎えた。 イル・ド・フランス、彼女はその時代を呼ぶ鏑矢となったのだ。 418: 635 :2021/12/13(月) 07 28 15 HOST 119-171-250-56.rev.home.ne.jp 以上になります。転載はご自由にどうぞ。 ちなみにイル・ド・フランスが美魔女化リシュリューと原子力客船フランスのプロトタイプになった理由。 リシュリュー大改装するのにぶっつけ本番はないやろなあと考えてたらイル・ド・フランスが再構築改装(美魔女化とも言う)される姿が浮かんだからとも言う。 ついでに「我らが指揮官が一人ぼっちな訳ないだろ!?当時からの戦友も居るわい!!」という謎の声が聞こえたからだ(爆)
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XG3-068[RK] 仮面ライダーディケイド Sユニット パワー4 CN- BP4000 SP1/4 レア 追加条件 ※モーフ 【この世界でやるべきこと】 これが自軍エリアにある間、自軍ラッシュフェイズごとに1度だけ、 自分の手札を1枚選び捨札にしてもよい。そうしたとき、自軍山札を見て、 特徴「FFR」を持つカードを1枚選び、自軍ラッシュエリアに出す。その後、山札をシャッフルする。 仮面ライダー/男/ディケイドライバー オーバーテクノロジー 仮面ライダーディケイド フレーバーテキスト いつも邪魔ばかりしているんだから、少しは手伝え! 備考・解説 イラスト 回転急須 収録エクスパンション XGATHER ザ・Wインパクト 自販機&パック 関連カード Q&A Q: A:
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860: モントゴメリー :2022/07/11(月) 21 37 47 HOST 116-64-135-196.rev.home.ne.jp FFRの社会インフラ②——Durance système—— Durance systèmeとは、フランス連邦共和国(以下、FFR)で20世紀末期に実用化された水循環システムである。 名前は、初めて同システムが搭載されたデュランス級補給艦に由来する。 (さらに遡ればデュランヌ川に由来する) FFRの衛生観念は高次元を誇ることは以前述べた。 それを実現するための習慣(手洗い・入浴など)を維持するために海水の淡水化技術を磨き上げたことも同様である。 しかし、「水の確保」という課題を克服したもFFRの苦難は終わらなかったのである。 まず「供給」 真水を精製できたとしても、消費地まで持っていけなければ意味がない。 そのためには水道網の強化が必須であるが、文字通り全国規模の大工事であるため一朝一夕で成し遂げられるものではない。 (これを達成できるには「我らが指揮官」第二次再構築改装時にまつわる「謀将大統領の初戦果」を待たなくてはならない) そして「排水」 使った水は蒸発して消えるわけではない。「下水」となり処理の必要がある。そしてこれが意外に難事なのである。 例えば人間1人が1回シャワーを浴びるには50ℓの水が必要とされる。これだけでも1ℓペットボトル50本であるからその量は想像できるであろう。 そして、これが100人になれば5000ℓ、1000人になれば50000ℓである。これだけの排水の処理をしなければならない。 繰り返すが「シャワー1回」のみの計算でである。 手洗いの場合も同様だ。 1回の手洗いに必要とされる水は約2ℓ、1000人で2000ℓである。 これほどの下水を何も考えずに廃棄した場合、国内の河川を汚染は深刻なものとなる。 そんなことをしては「我らが指揮官」と「元帥」に合わせる顔が無い。 そもそも、Hexagone(六角形=FFRヨーロッパ州)のみならともかく、アフリカ州の隅々までこれほどの量の水を供給することは困難であった。 (まずは飲料水が最優先である) この状況への起死回生の一手として研究・開発されたのがDurance systèmeである。 861: モントゴメリー :2022/07/11(月) 21 38 27 HOST 116-64-135-196.rev.home.ne.jp Durance systèmeの特徴は「循環率の高さ」と「独立性」である。 3つのフィルターを組み合わせることにより、ウイルスや不純物を除去して水をろ過、循環することができる。 さらにセンサーと連動したAIが、水質・システムを常時監視・制御することで水質を保つのである。 そのろ過性能は、コーヒーを流したら真水とコーヒー成分とほぼ完全に分離された状態で出てきた実験映像で世界に知れ渡った。 これにより水の消費量を98%削減することに成功した。すなわち、従来の1/50の量の水があればよいのである。 具体的数字をあげるならば、20リットルの水で手洗いが500回、100リットルで100人がシャワーを浴びられるのである。 そして上下水網と接続する必要が無く、電源と水があればどこへでも輸送・設置が可能である。 これの登場によりFFRの各都市はHexagoneやアフリカ州を問わず街中に多数の手洗い場を設置することが可能となった。 またパリのアパートでもアフリカ州の野戦病院でも変わらずシャワーを浴びることが可能となった。 宇宙開発でも威力を発揮したことは言うまでもない。 さらに、このシステムは言うなれば「持ち運び可能な超小型浄水場」である。 これが多数あれば浄水場が破壊ないし連絡線が遮断されたとしてもFFR各都市の水インフラは一定期間の自活が可能となった。 つまり、都市の持久力向上にも寄与したのである。 862: モントゴメリー :2022/07/11(月) 21 40 15 HOST 116-64-135-196.rev.home.ne.jp 以上です。 ウィキ掲載は自由です。 以前ちょこっと触れたFFRの水循環システムでございます。 こっちだと2020年頃に実用化されたので 日蘭世界のFFRなら1990年代にはものに出来ますて。
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「ふたば系ゆっくりいじめ 221 FFR/コメントログ」 吹いたwwwww -- 2010-05-14 17 49 31 正義の味方がこないな事してええのんか… -- 2010-06-07 18 05 35 おいおいwwwディケイドwwwww -- 2010-07-17 01 15 19 イクサは爆誕じゃなくて爆現なんだぜ…ルギア爆誕とは違うんだぜ… -- 2010-07-21 15 22 55 ああ…ライダー四天王のうち三人も…ダディヤナザンはなんで来てないんだ -- 2010-07-21 15 24 47 四天王つってもネタライダー四天王だけどな -- 2010-08-29 22 38 46 なぜケンジャキがいるwwwワロタw -- 2010-11-03 19 34 34 草加ェ…ゆっくりにまでたっくんへの悪感情を刷り込まなくても… というか意味ないだろそれwww -- 2011-01-10 17 37 08 前半ストレスがゲージを振り切った -- 2011-02-10 23 07 08 ライダーw -- 2011-11-13 02 37 21 鳴滝「ゆっくり世界まで・・・おのれディケイドッ!!」 -- 2012-05-17 19 01 34 3匹の子まりさを殺してやりたかった・・・ -- 2012-05-19 01 34 59 ディケイド無双www -- 2013-10-31 21 40 22 なんか色々とカオスですね -- 2014-01-09 22 17 37 デヘヘヘヘヘヘッ・・・・最高ダネェ・・・・ゲスどもをづぶしで虐待するのは最高ダゼェ、、、 -- 2014-04-15 21 39 14 鳴滝『おのれディケイド、この世界・・・は壊れていいや』 -- 2014-07-31 03 44 00 なんていう俺得 -- 2014-11-08 20 39 04 ライダーと糞にも劣るゆっくりを共演させるのはやめてください いやまじで -- 2015-02-17 00 16 17 著作権大丈夫か?・・・・・ -- 2015-08-13 01 48 13 三匹の子まりさを潰してほしかった、、、 -- 2016-09-19 02 05 11
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732: モントゴメリー :2022/03/29(火) 00 13 28 HOST 116-64-135-196.rev.home.ne.jp FFR社会の情景——Appuyez trois fois—— Appuyez trois foisはフランス連邦共和国(FFR)で採用されている射撃法である。 オランダ語に訳せばTik drie keer、英語ならばTriple Tapとなる(兵士たちは単純に「trois fois(3回)」と呼ぶこともある)。 その名の通り3連射した弾丸の同一点に着弾させる技法だ。 この射撃法が考案・普及した原因は拳銃弾の威力不足であった。 第二次世界大戦後に発足したFFRであるが、拳銃弾に関しては戦前から使用している7.65x20mm Longue弾を引き続き採用した。 この弾薬のエネルギーは約300JとOCU陣営の標準拳銃弾である9㎜パラベラム弾の6割ほどであり、威力不足であるという指摘は当時からなされていた。 しかし、未だ混乱収まらぬエストシナ植民地ではこの弾薬を使用するMAS41短機関銃が戦中から変わらず歩兵火力の一翼を担っていた。 なので弾薬を変更するためにはこのMAS41も同時に更新しなければならないが、当時のFFRにそのような余裕は存在しなかった。 何とも情けない話であるが、「予算」という人類史上最強クラスの敵にはOCUでさえ敗北することは珍しくないのだから仕方がない。 それでも、FFR軍上層部は事態を悲観的に見積もってはいなかった。 なるほど確かに7.65x20mm Longue弾は9㎜パラベラム弾と比較すれば威力不足であろう。 しかし、歴とした拳銃弾である。急所に当てれば一発で相手を倒せるし、一発で倒せないならば数発叩き込めばいい話である。 この思想を基に、MAS41の後継短機関銃は生産性と共に発射速度を追求したものとなった。 また、威力不足には「反動が小さく扱いやすい」という利点の裏返しでもある。 これによる命中率の高さと高発射速度により弱点は十分に補えると判断されたのである。 そしてその想定は正しかったように見えた。少なくとも戦後20年ほどは。 当時の、「暗黒の30年」当時のFFRの仮想敵筆頭はエストシナのセクト共とアフリカ州の反政府勢力であったからだ。 それらの勢力はろくに訓練も施されていない素人たちであり、銃火器はともかく防弾装備などは正規軍とは比べ物にならないほど粗末であった。 よって、7.65x20mm Longue弾でも当たれば確実にダメージを与えられたのだ。 逆に言えばOCUやBC、アメリカ合衆国などの列強や先進国の正規軍では防弾装備は飛躍的に強化されていたので最早通用しなくなっていたのだが……。 しかし、それでもFFR軍は楽観的であった。 正規軍同士の戦闘では主役は小銃や砲迫火力であり、短機関銃は補助的な役割でしかない。 拳銃に至っては「士官の服装の一部」みたいなもので、戦闘ははっきり言って考慮の他である。 それに、少なくとも20世紀中はOCUやBCと事を構える予定はない。ゆっくりと新型弾薬に更新すればいいのである。 「予定がない」のであって、「余裕がない」わけではない。断じてそうではないのである……。 よって、国内の敵の防弾装備が向上するなどという事態が起こらない限り、7.65x20mm Longue弾で全く問題はなかった。 そして、そのような事態が起こる可能性は非常に低いと考えられていた。 如何に「海峡の向こうの味覚障害でかつ紅茶中毒患者」であったとしても防弾装備などという正規軍でも貴重なものをばら撒くことはないだろう…。 そう考えられていたのだ。 しかし、その想定は崩壊した。 733: モントゴメリー :2022/03/29(火) 00 14 04 HOST 116-64-135-196.rev.home.ne.jp 1970年代になるとアフリカ州の反政府勢力たちの装備が急激に充実してきたのである。 その現象の理由はOCU、元凶はBCであった。 OCUから端を発したパワードスーツの開発競争により各国の歩兵装備の重量制限が緩和された。 それにより防弾装備もより強固なものに更新されることになり、「お古」となった従来品をBCがFFRアフリカ州にばら撒いたのである。 (流石にエストシナのセクト共には供給しないだけの分別はあったが) 反政府勢力のアジトから見つかったこの正規軍クラスの防弾装備を検査し、真相へとたどり着いたFFRでは上は大統領から下は前線の二等兵まで怒髪冠を衝く勢いであった。 特に戦後世代である若手~中堅たちは血涙を流さんほど憤り、いつの日か必ずノルマンディーの無念を晴らすとリシュリューに対して新たに誓った者が多数出た。 兎にも角にも対抗手段を急いで用意しなければならい。そうでなければアフリカ州の平定計画は、遅延を通り越して破綻してしまう。 正攻法として拳銃弾の更新であるが、「暗黒の30年」後半に入ったばかりのFFRには荷が重かった。 特にこの時期は北米動乱に介入したばかりであり、軍備に振り向けられる余裕など最早残っていなかった。 さらに言うなら、仮に予算措置が即決したとしても、新規弾薬の開発・選定、さらに生産には年単位の時間がかかる。 その時間を支えられる「何か」が必要であった。 そしてその何かは、「一分間20発射撃」の時の様に前線の兵士たちの(戦艦リシュリューへの)献身と忠誠心から生み出されることになる。 きっかけは、一人の兵士がある映画の見たことだった。 日本で作られたその映画では、主人公が「2発の銃弾の全く同じ場所に命中させる」という超絶技巧で悪人を倒していた。 それを見た兵士は天啓を得たのだ。 ——そうだ。例え7.65x20mm Longue弾でも同じ箇所に当てれば防御を打ち破れる!! 早速その兵士は休暇を切り上げ部隊に帰還、実践してみた。 なんと鹵獲品を用いた試験では、2発当てたとしても防御を突破できない事例が見られた。 しかし、彼は諦めなかった。2発でダメならば3発当てるだけの話である。 この後猛訓練で鍛え上げられた彼と彼に感化された彼の部隊は、実戦でその戦法を試し成功してしまった。 この報が大々的に宣伝された結果、FFR軍全体に急速に普及していくことになる。 もちろん、Appuyez trois foisの習得難易度はかなりのものであるが彼らはそれを見事に克服した。 『フランス人に不可能という言葉は似合わない』 特に「我らが指揮官」への忠誠心と信仰心に満たされたFFR国民には不可能という概念は存在しないのである…!! 「暗黒の30年」が30年で終わったのは奇跡であると後世言われることがある。 そしてその「奇跡」には、Appuyez trois foisの功績が少なからず含まれているのは紛れもない事実であった。 そしてこの射撃法は、新弾薬が導入された21世紀にも引き継がれている。 これを用いれば、拳銃や短機関銃でパワードスーツに対処することも可能であったからだ。 734: モントゴメリー :2022/03/29(火) 00 15 57 HOST 116-64-135-196.rev.home.ne.jp 取り敢えず以上です。 ウィキ掲載は自由です。 急いで作ったので解説と後書きは明日作ります() 最近は平安武士メソッドで殺伐としていたので 「人間賛歌」でお送りしました。 753: モントゴメリー :2022/03/29(火) 19 14 30 HOST 116-64-135-196.rev.home.ne.jp というわけで改めまして。 解説でございます。 この話は以前ここで「FFRの拳銃弾はどうなるか?」という話題が出た時にスタートいたしました。 素直に9㎜パラベラムを使うのでは?とここでは言われましたが、FFRの皆さんに確認したところ 「戦前から引き続き7.65x20mm Longue弾だぞ」 と返されました。 MAS41が使用不能になるリスクは冒せないし、ボッシュどもの弾薬使うのは嫌だとのこと。 (そもそもアメリカから7.65x20mm Longue弾導入したのも「ドイツ製は嫌だ」という理由だったし…) じゃあ威力不足どうするのよ、と思い調べたところ犯罪者が.22ロングライフル弾使用の短機関銃で警察の防弾チョッキを貫通したという話を見つけました。 「一カ所に多数の弾丸が集中した結果」とのこと。 .22ロングライフル弾(約150J)でそれができるなら7.65x20mm Longue弾(約300J)ならばもっと簡単にできるはずです。 で、「ダブル・タップ」という射撃法とその上位版である「トリプル・タップ」というものの存在を発見。 実際に人間が行えるものならば、我らが指揮官への信仰心に満ち満ちたFFR国民には必ずできるのです(ガンギマリ)。 そして肝心の「3発当てたとして本当にボディーアーマー貫通できるの?」という問題ですが。 史実アメリカの規格であるNIJ規格(NIJ Standards)ではクラスIIIA(.357 SIG、.44マグナム対応)だと7.62x25mm トカレフ弾に貫通される危険があるそうです。 7.62x25mm トカレフ弾(約700J)でこれならば7.65x20mm Longue弾を3発同一箇所に叩き込めば確実に貫通できるでしょう。 (300×3=900J) なお、クラスIIIAは対拳銃弾としては最高レベルです。これより上は対ライフル用が2つあるだけです。